長い日短い日

 日記が短い日は、僕に余裕のない日だ。例えば、昨日などはラーメンを茹でる為のお湯を沸かすため鍋を火にかけている間に日記を書いてしまおうとした結果だったりする。
 逆に長い日は時間をたっぷりとって書けた日だ。例えば10月最後の日記がそうだ。あの日は風呂上りに悠々と書いた気がする。


 そういえば咽喉の異物感が右に転移した。かなり苦しい。痰には相変わらず赤いものが混じっているが、そろそろ我が家のトマトジュースストックも底を尽くので大丈夫のはずであった。夕食の時分、鼻血が噴き出した。綺麗だったが僕のご飯は真赤に染まってしまい食べられなくなってしまった。これが鼻血でなくて眉間や米神からの出血であれば食べられたかもしれないと思うと悔しかった。鼻から出たというだけで僕の神聖なる真紅の血液が薄汚れて見えてしまった。実際は綺麗な赤であった。「綺麗だな」と素直に感想を述べると、兄様が珍獣でも見たかのような顔で僕を見ていた。きっと鼻から垂れてくる血を見ていたのだろう。