すごい気持ち悪い

 ここ二三日日記を書かなかった。素晴らしく忙しかったわけでも、自分を探す旅に出ていたわけでもない。ただふてていただけである。
 日記を書かないと時間に余裕ができ、自分のやりたいことがたくさんできるようになるはずであった。正直毎日日記のために30分ほどの暇を裂いている。これが結構馬鹿にならない。4日分で小説一話分にもなるのだ。僕はその魅力にずっと惹かれていた。
 そしてついに決行したのである。ちょうどそれっぽい口実もできていた。
 ところがどうだろう。デザインだけ冬っぽくしたまま日記を書かずに布団にはいると僕の体は小刻みに痙攣をおこしたではないか。「日記を書かなければ」無意識に脳内ではその台詞が繰り返され続けていた。少しでも気を緩めようものならノートPCを起動させようとしているのである。このままではいけないと思い、兄にロープでベッドに拘束してもらい眠りに就いた。断続的に襲い来る禁断症状のため、僕は猿轡を噛み締めていたため一睡もできなかった。
 そんなことが先ほどまで続いていた。もう限界であった。僕は今こうして日記を書いている幸せを胸いっぱいに感じている。