君がもしも・・・

 テイルズオブシンフォニアがエンディングを迎えた。最後のダンジョンに入ってからは、休みなしでクリアまで走りきった。
 生きているだけで良いのであった。
 僕はこういうテ−マの話では感動など得られることはないだろう。と思っていた。でも今は平気な顔してウルウルしてしまう。
 悲しみを風化させたくなくて、過去にしがみついていたのだ。どんな涙だっていつかは乾く、そしたら僕はまたくだらないことで笑えるようになってしまうんだろう。それが悲しくて、そこに留まることを選択した。動くことが無ければ、変わることは無いだろ。そう信じていた。
 だから僕はミトスの言うことも少し共感できた。
 でも、僕が拒んでも周りは容赦なく流れていく。明日が来ることは、拒否できなかった。


 いつか会いに行くから。それまでに、沢山の土産話を用意するよ。


 それが僕の選んだ道。精一杯生きて、楽しい話が一杯できるように。
 シンフォニアは面白かった。久しぶりの良作であった。
 そういえば、プレイ中に相方からメールがあった。普段なら小一時間は小躍りをするところであったが、熱中集中していたので無視してしまった。明日、シンフォニアの魅力を話し、最大限の謝罪をしよう。それでも許されない場合は貯金通帳と判子を渡そう。奨学金が半年分たまっているので、結構な額である。安心であった。