空は青く、どこまでも吹き抜ける風と足元に広がる白い雲、切れ間に見える青い海。彼女は、どうしてそこに一人でいるのだろうか

 朝起きたら青空が恋しくなった。窓を開け放ち、窓枠からみえる区切られた空をみた。どこまでも飛んでいける気がした。
 空は有限なのにどうして無限に感じるのだろうか。果てしない広さを感じると、切ない気持ちになる。大きすぎる存在は憧れと同時に、遣る瀬無さを与えてくれる。この感覚は嫌いじゃない。
 妙なことを言うが、そもそも有限無限とは何なのか。
 宇宙空間はなにもない無の空間であるらしい。無に浮かぶ無数の星達と、それらを包む大気。人が住めるとかそんな些細なことを考えなければ、星達は無のなかにある有である。
 だが、それは違うと、最近思う。
 本当の無は宇宙ではない。宇宙には『有』があるのだから。あれは違うのではないか。
 宇宙が生まれる前の場所、その空間。ビッグバンだかなんだか知らないが、それが起ったことによって無が生まれた。つまりは、無が生まれる前にあったそここそが究極的な無であると思うのだ。
 何もなかった。本当に、『何も無い』もなかった。そこはまさしく“空”であったのではないだろうか。そこがどんなところなのか、想像することすら叶わない。なぜなら、そこに自分が存在してしまえば空ではなくなってしまうから。
 自分自身も空になり、一体化することで初めてそこを知ることができるだろう。でも、それを意識することはできない。思いだすことはできない。先にも述べたが、意識が加わった瞬間、そこは空ではなくなってしまうからだ。
 永遠に届かない場所、空。そこを思う気持ちは、空を見上げるときの気持ちに似ている気がする。
 僕には決して届くことのない場所であるということ。それに、同じ字を使うからかもしれない。


 というわけでAIRというゲームをやりました。長い前振りでした。
 AIRは、この日記でも幾度となく紹介しているKanonを作ったゲーム会社製作のゲームです。これも超傑作と世間では言われていたと思います。
 いい物語は心の栄養になります。何も純文学ばかりが素晴らしい栄養になるわけではないのです。まあ、ゲームや漫画ばかりでは駄目でしょうけど。
 聴いていたとおり、僕の「これは面白い」という直感どおり、素晴らしい作品でした。まだ全部クリアして無いけど。
 プレイした感想。以下ネタバレが含まれるかもしれません。抽象的に話すのは苦手なもので…
 初プレイ。
 観鈴と出会いました。メインヒロインはユーザーの心を掴む存在です。うん、観鈴はその点ばっちりですね。天然キャラ、グッジョブ。
 そういえば、他のキャラとは出会った気がしますが、あまり絡めずにいつの間にかいなくなっていました。観鈴が喜ぶような選択肢を選んでいたので、フラグが立たなかったのでしょう。残念です。
 空の少女、いったい彼女は何なのか、考えているうちにエンディングのスタッフロールが始まって今した。
 え、これでおしまい? というのが初めの感想です。てっきりバッドエンドだと思って、何度も何度も初めからやり直してました。でもあれがエンディングだったようです。
 なるほど、バッドエンドを見た後で思い返せば、なるほどなるほど、色々考えられるな〜と。
 今日はここまででした。明日も続きをやりますよ〜たぶん。