涼しいってことに気がつくために、僕は何をすればよかったんだろうか

 気がついたら、買ったままのコンシューマー版ゲームが3つほど積まれていた。ゲームはどれも初回限定版、非常に高価なものである。こんな贅沢というか勿体無いことをするとは、非人道的であると言わざるを得ない。
 現場を観察すると、よく見れば開封された形跡すらないゲームも混じっている。ほこりのつもり具合などから察するに、買ったまま放置されて3ヶ月は過ぎているのは間違いなかった。しかも、買った時期がばらばらであるのは価格を考えれば明確だ。つまり、最も古くからここでオブジェと化しているゲームは相当昔、発売時期を考えれば恐らく去年の夏ごろ、であると判断される。
 こんなお金を捨てているとしか思えない不届き者を世にはびこらせる訳にはいかない。犯人を突き止めなくてはならない。
 本来ならば、現場から得られた情報を頼りに犯人を絞りこむところだが、全部分かっている。
 犯人は僕だ。
 こんなくだらない結末では、とても物語として成り立たない。犯人が自分の犯行を振り返り、最後に自らを告発するだけのストーリーに、なんの面白みがあるというのだろう。
 加えて、犯人はホモサピエンスより原人に近い、原人そのものの骨格を持つオタ男である。これでは物語以前の問題だ。
 だから、どれかひとつをやろうと思った。北京原人(高校のときに似ていると絶賛された歴史の教科書に人)の積みゲーの話より、ゲームの内容を語ったほうがまだ内容があるからだ。
 それに、僕は純粋にどのゲームもやりたいがために購入したのだ。いい加減やろうと今日になって唐突に思ったのである。
 同時に3つもプレイすることはできない。すべてテキストを読むタイプのゲームであり、僕は一本集中型で感動と笑いに浸りきるのが好きなのだ。
 さて、どれも面白そうである。タイトルは……伏せる必要もないか、この日記で、僕が変態であることはそれこそ口がアヒルになるくらいにすっぱく言い続けていることである。今更、恥などという言葉は1文の価値だってありはしない。
 ひとつは『ひぐらしのなく頃に祭
 初めの少しだけプレイしてあるやつで、4月ごろの日記にはちょこちょことプレイ記録があったはずである。忙しさと、PS2の不調を理由に期日未定の休止、事実上の凍結状態であった。沙都子の愛を糧に生きている自分として、mustでやらなければいけないタイトルのひとつである。
(注)ここから先のゲームタイトルはコンシューマー版に移植するに伴い、全年齢対象の内容に変更されているゲームですが、元ネタは18禁です。未成年、又はその手の表現に嫌悪を覚える方は間違っても検索したり、はてなリンクで飛ばないようにお願いします。リンク先で如何なることがあろうとも、当方は一切の責任を負いかねます。くれぐれも注意してください。
 二つ目は『はぴねす!でらっくす
 移植される前のパソコン版をやっているので内容知っているのだが、コンシューマー版にはサブを中心に各キャラの追加シナリオがある。ファンならプレイせずにはいられない一品だ。ただ、まだ鮮明にメインシナリオを記憶しているので、追加以外が作業化するのが怖い。はっきり言えば面倒くさい。もっと忘れた頃にやりたいと思う。未だ未開封
 最後は『Canvas2〜虹色のパレット〜』
 タイトル買いしたやつである。Canvasの1作目は僕の人生に多大な影響を及ぼした運命のタイトルである。中学生の時の美術室で……いや、語ると長くなるのでやめておこう。阿部首相も引き際がやけにあさっりしていた。見習わなければいけない。
 とにかく、僕をオタク趣味に導いたありがたいゲームのシリーズ2作目である。ちなみに評価は最悪だったと記憶している。1が凄すぎた、というのが率直なところか。ただ、自分ではまだプレイしていないので、如何とも言いがたい。これもコンシューマー版につき、追加キャラが2人もいる。元を知らないのでありがたみはあまりないが、追加キャラはなかなか、との噂も聴いている。楽しみなところ。
 正直、どれもやりたい。はぴねす!だって本当はやりたい。でも今じゃない気がする。ひぐらしは今じゃなくても出来る気がする。
 30分の熟考の末、Canvas2をやることを決意。申し訳ないが、残りの2本にはまたしばらく積まれて頂くことに。
 ということを考えていたのが午前10時ごろだったと記憶している。そして、今は午前1時(日記を書いているうちに2時になりつつある)
 うん、面白いよ。Canvas2面白いよ。
 何気ない会話の連続が、上手い。飽きさせないテンポを見事に刻んでいる。
 これはDEESでつくるゲームに活かせそうだな、とか、プレイ中はもちろん思ったりしない。今思ったことである。
 とにかく面白い。隙があればどんどん続きをやろうと思う。ええ、隙があれば……orz