月が変わってしまった。

 しくじりました。またしても沙都子の誕生月を逃してしまいました。
 めんぼくないですよ。沙都子に会わせる顔がないです。
 しかし、ここで挫けている場合ではないです。
 あいを証明し、この遅れを贖罪するにはよりクオリティをあげるしかないです。
 わかっています。今のこれが自分の精一杯であることは。それでも!
 せめてもうすこし立体感を。
 てかげん一つでもっと輝きのある瞳になるかもしれない。
 まだ見ぬ領域へと、踏み出さなければ愛は証明できません!
 しっぱいを恐れません。
 ただやり直せばいいのですから。


 沙都子が好きなことを世界中の人にわかって貰える絵にしたいのです。