電話
研修で粉になった身体をまき散らしながら帰宅。
泥になりそうな気力を振り絞って夕飯を作る。
完成!
と思ったらご飯を炊いていなかった。
こんな絶望がこの世にあるのかと、涙も出なかった。
今にぐれてしまいそうな息子の危機を察したのか、そのタイミングで母様から電話が来る。
冷凍・冷ご飯がいつもいいタイミングでなくなると涙ながらに訴えた。
いつでも甘えさせてくれる母という偉大な存在のありがたさを知った。
研修を秋葉でやってると知ると、家が近いんだからいつでも帰っておいでと言ってくれた。
じゃあ明日帰ると答えると、明日は都合が悪いと断られてしまった。
もう子供じゃいられないんだなと思った。
自転車だが、無料で直してもらえそうだ。
不良品だろうとのことで、メーカーに問い合わせてパーツ交換をしてもらえるのだとか。
ありがたい。
ああ、明日もテストだ。
こんな必死こいて勉強するのはいつ以来だろうか……。
では。