だからといって

 さて、じゃあ何を書こうか。
 何か行動を起こす前、計画を立てるのが僕の趣味だ。
 そして計画を無視して直感で行動するのが好きだった。
 非常に冷静でありながら、直情的な行動をとる。
 何ともちぐはぐに思われるが、それが僕という人間だ。
 だが何を書こうかなんて、そんな悩みはその瞬間霧散してした。
 突如、ディスプレイが輝きだしたのだ。
「これは…いったい!?」
 もとより好奇心の強い僕は、すぐさまその光を調べた。
 深い青の液体らしきものが鏡面のようにそこで波打っている。
 大きさはディスプレイより、若干大きいようだ。
 つまり、この光る液体の鏡(?)がパソコンの映し出した映像でないことは確かだった。
 うわ、怖。
 こういうところで迅速かつ、冷静に動けるのはちょっとした自慢だ。
 ショートカットキーでパソコンを消してコンセントを抜いた。
 光は幻へと帰って行った。


 いつものように、寝しなに僕は呟くのだ。
 あーなんか非現実的なことが起きて、僕を特別な存在にしてくれないかなーと。