火のつく酒

 箱根は阿鼻叫喚でした。
 年末に行ってきた箱根と、どうしてこうも違うのか不思議なくらいです。
 夜の宴会は思い出しても恐ろしい。
 96度だなんて、人間に飲めるものじゃないと思うんですよね。
 飲まされたんですけど。
 舐めただけで舌、咥内、鼻、脳みそ、やがて食道、胃……と痛みが走り抜けました。
 まさに刺激物。
 いやはや、滅多にできない経験をしました。
 そして、これからもアレを飲むのが恒例なのだそうです。
 会社辞めてやろうかと思いました。