リセエンヌ

教室の隅
まるでそこにいないみたいに息を潜めてた


誰もいない放課後
夕映え
一人の廊下
普段は聞こえないくらい小さな心音
やけにうるさく高鳴っていた
聴こえてしまわないか不安だった


彼の言葉に強く生きようと思った


彼女の言葉に
何があっても生き抜こうと誓った



どんなに辛かったことも
どんなに嬉しかったことも


いつかは笑い話にできればいい