何度伝えれば想いがとどくのか

 今日はチキンズの練習日であった。初めてのホームグラウンドでの練習である。僕は興奮していた。出かける30分前にネトゲをやめるほど楽しみにしていた。
 練習には3名ほど遅刻してきた。そのほかには特筆することはない普通の練習をした。
 やりながら、やっぱり僕らチキンズは攻撃力の低さが際立っていた。なんとか投手が踏ん張らないといけないと思う。ただ僕には荷が重過ぎる。ボールを投げずに試合を投げてしまうだろう。さり気無くうまいことを考えたところで時間が来た。12月4日の試合には不安が残った。


 その後1ヶ月遅れの誕生日プレゼントを贈った。普通すぎたのかリアクションが微妙だった。しかし、天さんがあのクッションで昼寝をする時、僕への圧倒的感謝に気づくはずである。あの商品には人を安眠へと導く魔法の力が宿っているのである。事実、僕は抱き心地をチェックしようとして店内でうっかり3回ほど眠ってしまっていた。自宅以外で扱うには大変危険なものであった。
 狭山人入間人さんに贈った小説は全然ホラーとは関係ないことを予め伝えておく。僕のような高校時代を送った人間であれば、読み進めるうち、涙が溢れること請け合いである。僕にとって狭山人入間人さんは唯一の友達であったが、彼は明るい人だったので友達も沢山いたはずである。ただ、こういっては狭山人入間人さんに失礼かもしれないが、彼にも当時の僕と同じ感情が心中に渦巻いていたと僕は思っている。あの孤独感を知る人間には大名作と成り得る一冊なのであった。
 まじめに語ってしまったので芋っ子のは適当に済ませましょう。
 僕の住む土地はかつて酷い大地でした。その大地に薩摩芋を根差させ、立派な畑をこさえたという、三富の開拓を僕ら芋緑学校の生徒は口にすっぱく教わった。願わくば、芋っ子がアレで体を薩摩芋のごとくたくましく成長させんことを。