書かなきゃ

 小生、今日はあえて一人称を小生で日記を書こうと思う。


 小生は友人に小説を書いて携帯で送信するということを生業としている。なぜ小生のようなどうってことない人生を送っている輩が小説などを書こうと思ったのかはもはや定かではないが、とにかく小生は小説を書かなければならなかった。
 最後に送信したのがたしか2週間ほど前であった。小生、送信の度に「今度こそは明日も送れるように執筆を頑張ろう」と心に誓うのだが、一度たりとも守れたためしがなかった。そして、今回も同様であった。
 書かなくてはいけないと頭では分かっているのでパソコンを起動させはするのだが、どんなに頭をひねっても体をひねっても、小生の心からは言葉が生まれることはないのであった。パソコンに向かっているのが、まるで乾いた雑巾を絞るかのごとく無駄な作業に思えて仕方がなかった。こんな無駄はさっさと切り上げて、RPGをやろう。小生、無駄が大好きであったが無駄な時間には耐えられないという特殊な感性を有してこの世に生を受けていた。なんだかんだ言い訳しながらこんなことを繰り返しているうち、瞬く間に2週間を浪費してしまっていた。書いた文章は一文字すらなかった。
 正直これはまずいと思った。明日こそは送りたいと思う。
 小生、早く小説を完結させたくて仕方がなかった。