荷造る

 明日の夜からスキー旅行に行くことになっているため、荷造りをした。
 必要なものを順々にしまっていくとかなりの荷物が入りきらずにあぶれてしまった。冬物はかさばるので荷物が大きくなりすぎるので困る。
 やむ終えず容量の大きい長袖の服は鞄から引っ張り出し半袖やタンクトップなどを詰める。下着は着ていくものだけで事足りるであろうと考えすべて出す。スキーウェアは膨らむため邪魔なので持参するのをやめ、薄っぺらい叩き売りの安物スーツで代用することにする。スターライトスコープだけは代用しようがないので諦める。
 麻雀牌は厳選した6牌だけを袋詰めにし、残りは置いていくことにした。ノートPCは向こうで使いたいデータをDVDに焼き、DVDのみを持つ。あちらで聞こうと思い用意したMDコンポはやめにしてポータブルMDを持っていくことにする。これでシベリウスハイドンもバッグのなかである。
 歯ブラシやタオルなどの生活用品は人に借りることにして持たないことに決める。S君に「やっぱりタオルや歯ブラシは必要だよな」とメールしておいたため大丈夫である。
 あちらで吹雪にあい遭難する可能性があるため、非常食・水を10日分は確保した。そうなるとやはりコンパス、周辺地図、ザイルやカラビナピッケル、ハーネスやらは外せない。ビバーク用にテントと寝袋も一緒に入れた。助けを呼ぶための発炎筒はもちろんのこと、傷ついた仲間を運ぶためのソリも忘れてはならない。
 さて、これですべての準備が整った。満足して荷物を確認すると、大事なものを忘れていた。保険証である。旅行のときは保険証、これは基本だ。
 これで完璧である。いざ雪山へ!