底知れぬ

 お昼ごはんを学内にあるマックでとった。なんと学内のドリンクはフリードリンク制度を採用しているため何杯でもお変わりが可能なのである。これを逃す手はない。僕は狂ったようにコーンスープを飲み続けた。
 摂取したコーンスープは食道―胃―腸と進む間に順調に吸収されていった。そして不足していた水分の供給を行うのであった。コーンスープが血液に乗り、頭の先からつま先や指先の毛細血管に至るまでありとあらゆる場所へと送られていった。今レントゲン撮影をすれば血管の形に白い影を浮かび上がるはずである。かくして、僕の身体を構成する80%の水分は全てコーンスープに置換された。
 コーンポタージュでお腹が膨れたのは人生初であった。貴重な未踏の地を踏むことができた幸福で今晩は良い夢がみられそうである。