みっしょん

 昨日できなかった予約をゲーマーズというお店で行う。ここなら間違いないはずである。
 予約を済ませて駅に向かっているとき、ミニストップが目に留まった。そういえば最近とんとハロハロを食べていないことを思い出し、ミニストップでバイトをしているS水君を引きずってハロハロを買った。
 美味しい。久しぶりに食べたせいも相まって、実に美味であった。ところがS水君は、作ってくれたおばちゃんがまるでなっていない、と酷くご立腹であった。自分で作ったほうが旨い、と言ってのける彼に職人魂を感じた。彼の手前、美味しい美味しいと食べていた自分が恥ずかしくなり、あること無いこと、とにかくハロハロの出来をけなした。けちょんけちょんに、それこそ不登校になってしまうのではと危惧してしまうほどに悪口を言った。本当は言いたくないんだけど言わないと自分もいじめられるから、と僕はいじめる側に回っていた。
 それでもやっぱりハロハロは美味しかった。と思うあたり、やはり僕は卑怯者なんだと思う。