突入

 ふと思いついて北朝霞の駅で途中下車しカラオケにいきました。駅のホームから見えたお店が僕にカラオケ衝動を生じさせたのでした。意外にお高い料金でためらいもあったのですが、どうしても歌いたくなってしまったので突入する決断をしました。
 狭い部屋を広く使い、リモコンしかないのに落胆し、とりあえず一曲目を入れました。とりあえずMr.childrenを熱唱。はじめはすごく恥ずかしくてもじもじと歌っていたのですが、段々と気持ちが乗ってきて最後には叫んでいました。息も絶え絶え歌い終わると誰も次曲の予約をしていないことに気がつきました。しばらく待ってみましたが誰も歌う気配がないので仕方が無く僕が2連続で歌いました。そしてもう一回ミスチルを熱唱。
 どういうわけだか、僕意外の誰も歌おうとしないので歌い終わると間が空かないように急いで予約を入れるという作業が続きました。普段はあまり歌わない歌も沢山歌いましたが誰も咎めようとはしないのでした。結局、誰も拍手や非難をしてくれないのも気にせずにひたすら歌い続けること1時間、終了の電話が鳴ったので迷わず退室しました。歌ったのは僕一人だったので一人で会計をすませ、お店を後にしました。
 嗄れ果てた咽喉に清々しい気持ちと実にいいリフレッシュになりました。ですがそのことを誰とも共有できないのは寂しかったです。気づいていました。一人で入店して一人で歌っていれば、誰も何も言ってこないし、僕意外に歌う人がいないってことくらい。歌いたい放題なのは大いに楽しかったですが、それでも一抹の寂しさは拭いきれないのでした。
 初めての一人カラオケはそれなりに楽しめたといったところでした。今度は2時間いってみようと思います。