空をみていない

 最近の記憶が酷く曖昧である。
 今日あったことを思い出そうとしても、靄がかかったみたいに記憶が霞んでしまう。
 そのうち、大切なことまで思い出せなくなってしまうのではないかと不安になるが、この不安感もじきに霧に溶けてしまうのだろう。
 そう考えると酷く切ない。
 日記に残すことで、僕という存在をしっかりと記録しておきたいと強く思った。