昨日の出来事〜秋葉原に行くと無意味にテンションが2ランクUPするのは仕方が無いことなのか編〜

 日記に書いた通り、秋葉原は妹喫茶なるものに行きました。落ち着いて、僕がオタクであることは何度となく書いてきましたし、僕と顔見知りの方は周知のことのはずです。いまさら妹喫茶に行ったからといって嫌悪しないで、お願いだから。
 とにかく、妹喫茶について簡単に説明しようと思います。
 昨今の日本ではメイド喫茶なるものが流行しています。もはや知らない人はいないでしょう。そのメイド喫茶の新たな形、それが妹喫茶です。
 簡単に噛み砕いて言えば、メイド喫茶は店員がメイドさんであるのに対し、妹喫茶は妹なだけです。
 これから昨日あったことを包み隠さず話します。引き返すなら今です。あまりに濃すぎるため、耐性の無い方は僕をより嫌いになってしまうかもしれません。それだけは避けなければなりません。誰かに嫌われて楽しい人間などいないのです。もちろん僕もそうですから。



「おかえりなさい、お兄ちゃん」
 女の子は僕が扉を潜るのを見計らい、可愛らしい笑顔で振り返ると出迎えてくれた。初めて目にする子であったが、お兄ちゃんと呼んでくるからには何かしらの接点があるのかもしれなかった。しかし、こんなメイドさんみたいなフリフリな服を着る趣味をもつ知り合いに心当たりはなかった。
「ああ、ただいま」
 僕とN村さんは戸惑いながらもなんとか返事を返した。正直、上手く呂律が回っていなかったと思う。N村さんは一緒に遊んでいた僕の友人で、疲れたからどこかで一服しようという話しになり、ここの扉をひらいたのだった。
 まさか、開口一番、店員さんの兄にさせられるとは思いしていなかった僕らはとにかくうろたえていた。
 「お兄ちゃんたち、予約した? してないならカウンター席ならあるけど、どうする?」
 そんな不甲斐無い兄には慣れているのか、僕の妹(?)は親しげに話しかけてくる。どぎまぎと返事をする役目をN村さんに任せる。そうか、予約が必要だとは知らなかった。
 ようやく少しばかりの余裕を取り戻した僕はざっと店内を見回してみた。確かに店内は“お兄ちゃん”で溢れかえっており、予約が必要なほどの混み具合である。しかも、お兄ちゃんのほとんどが、いわゆる秋葉系と呼ばれる種族のようだ。よってこの20畳ほどの空間は独特の濃い空気が充満していた。
 僕が観察をしている間にN村さんは妹と会話し終えており、妹はカウンター席へと案内してくれた。
 「注文がきまったら呼んでね」
 そう言い残して妹は去り、僕らはようやく息をつくことが出来た。妹が目の前にいるとえらい疲労する。僕らはまだまだだな、とN村さんと苦笑いしあうのだった。


 相変わらず初めて会った妹はため口で親しげに話しかけてくるのだが、僕らはどぎまぎするばかりでろくな会話はできなかった。注文したオムライスにケチャップでいたずら書きをしてくれたのだが、気の効いたセリフは何も言えなかった。すごい上手なアンパンマンでした。
 隣の席に座っていた御仁は全ての妹と顔見知りらしく、楽しそうにお喋りをしていた。その様たるや、正に“お兄ちゃん”そのものであった。正直羨ましく妬ましかった。
 ていうか、もう限界です。もう勘弁してください。実のところ、結構楽しかったです。


 そうそう、京アニkanon3巻を無事入手しました。OPを観るたびにそのクオリティの高さに感動している僕がいます。kanon面白いよ。