晴れのち雨

 春休み明け、久しぶりの学校。面倒くさいとも思ったけれど、割と苦もなく登校している自分に驚きました。身体検査で隅から隅まで調べつくされるという辱めをうけたりしたことも、許せるのでした。
 帰宅すると郵便受けに見覚えのある封筒がありました。なんてことはない、僕が月曜日に投函した手紙でした。
「切手料金が足りてないから返すね」
 こんなに自分が馬鹿だと思ったことはそうそうありません。文面を気にする以前の問題です。僕にとっては大事な手紙だったのですが……残念です。お陰で明日の予定が空いてしまいました。手紙が届いて居ないのならば、行動するわけにはいかないのです。書きなおして、日程を組みなおさなければ!


 深夜。係が僕に勝負を挑んできた。漢と漢の勝負でした。
 凄まじい攻防の最中、僕の幸運の星はまさしく頭上を照らしていたのでしょう。信じられないくらいにラッキーが続き続け、見事に勝利を納めていたのでした。
 酷く悔しがる彼と再び相見えることを約束し、今日は終わりです。