雨が降ると知っていても、あえて傘は持っていかない。それがシンフォニック=レインユーザークオリティ

 嘘ですよ。ただ単に慌てていて持ち忘れただけです。
 学校が午後からだったので、午前中に京アニkanon5巻を観賞。木曜の朝は家に僕しかいないので、誰にも邪魔されずゆっくりじっくり楽しめる貴重なひと時です。
 ネタバレはさけつつ感想を。
 面白かった。相変わらず名雪の寝ぼけ顔は可愛いし、あゆの「うぐぅ」っぷりもさすが京アニです。今巻は舞ルートということで、魔物との戦いがメインでした。重量感を感じさせる剣の振るい方の描写が素晴らしいです。そして、その高レベルな描画に遅れを取らない声優陣の演技力の高さが魅力を相乗に引き上げています。
 いいぞ京アニ! 最高だぞ京アニ!!


 というか話変わりますが、やっぱり声優はプロでなければ駄目です。人気のある芸能人を、話題映画の声優に起用する昨今の風潮はいただけません。それだけで観たくなくなる作品もいくつもあります。
 プロと素人では全然臨場感が違います。中には舞台出とか俳優業で実力のある人間はそれなりの演技をしてくれますが、それでも実力派声優との演技には雲泥の差があります。確かに観て貰えないと作品の意味がないですけど、話題作りのために作品の完成度を限りなく0にしてしまうのは如何なものでしょう。
 宮崎アニメも最近のはあんまり好きじゃないです。魔女宅、トトロ、ラピュタとかあのあたりの作品は大好きなんですけど、……残念です。


 僕の目の前にコンビニサンドイッチの包装が落ちていました。進路の邪魔なので拾おうとすると、一陣の風が吹きぬけ、ゴミは僕を嘲笑うかのように手の隙間を巧みにすり抜けていきました。
 手を出した時点でゴミの所有権は僕のもの、いや、そんなことはもはやどうでもいいことでした。
 考えるよりも早く、脱兎のごとく駆け出しました。今、頭にあるのは逃げる相手を狩ることのみです。
 背後からの風、左手は超巨大校舎。冷静に状況を分析しつつ地面のゴミを拾うべく屈んだ低い姿勢のまま、最高速で相手の先へと回りこみます。とらえた。そう確信して伸ばされた指先が掴んだのは、だがまたしても空気でした。
 風向きがかわったのか?!
 今度は僕の右手のルートへ進路を変えたゴミに、機敏に反応して方向転換をし手を伸ばしますが届きません。手間取る僕を、ゴミは少しはなれた場所で挑発するように止まるのでした。
 一目を憚らずゴミと追いかけっこをしてしまいました。恥ずかしい限りです。ですが、本当に恥ずかしいのはそこにサンドイッチの包装があったことではないかと、僕は思います。


 帰りのバスに一人で乗りました。S水君は自身の実験終了後も、僕の終了を待っていてくれたのですが、音楽性の違いにより同じバスに乗ることが出来なかったのでした。
 ありがとう。そしてごめんなさい。
 てか、勘弁してください。僕は帰れば晩御飯がありますから、態々寄り道をしなくていいです。むしろ晩御飯食べられなくなるからしたくない、というのが本音です。
 本当、N村さんと二人で行ってくれて構いませんから。一人だけ帰るとかそういうの、僕は全然気にしないんで、僕が帰るというのに付き合ってくれなくていいんです。
 まったく、人付き合いは難しいです。その点、先日頂いたステラや、購入した沙都子は何も言わず、僕の想う時にだけ応えてくれるので楽です。
 書いてて涙が止まらないのは、いったいどういう訳だかさっぱりわかりません。