春からは横浜市民になります

 横浜本社まで行ってお話を窺い、無事内定を頂きました。
 その場で入社誓約書(?)も渡されたので、後は健康診断書やらと一緒に送付すれば就職活動完了です。
 正直、ほとんどなんにもしなかった。お恥ずかしながら。
 でもまあ何とかかんとか内定ももらえたし、とりあえずは将来の不安もなくなりました。
 そこでやっていけるのかという不安が生まれましたが、駄目だったらNEETになればいいだけのことです。大した問題じゃ無いです。
 とにかくそう言うわけで、春には横浜に移り住むことになります。
 お金貯めなくてはなりません。パソコンは諦めることになりそうです。残念ながら。


 *注意 ここから先は小石さん大暴走です。ラジエーターが逝かれてますので読む際はそのつもりでお願いします。


 帰り、秋葉原に寄りました。
 諦め切れないパソコンを見るためでした。
 てか安い! なにこの安さ! ってなほどではありませんでしたが、十分安いのは間違いなかったです。
 でもやっぱり高い。
 それに、秋葉原の店員さんは「でかさはロマン」とばかりにでか物を勧めてきますし。
 最初に省スペース言うたよね、僕。
 ひとまずあれこれ話だけ聴いて撤収。
 お昼ご飯を食べようと秋葉を散策していると目に飛び込んできた看板


 『@ほぉーむカフェ』


 「おかえりなさいませ、ご主人様」
 気がつけば店内でした。
 直前まで和服メイド喫茶とどっちにしようか悩みましたが(同じお店)和服のお店は定休日ということでスタンダードなメイドカフェにはいることに。
 ほほう! こ、これが萌えの桃源郷。メッカ。聖地。
 となりの常連ご主人様すげーーー。なんて親しげにメイドさんと喋っているんだ!
 くそう、きっと学生時代教室で女子と会話したことなんて無いくせに。いや、僕もだけど。
 と、とにかく何か注文すれば僕もメイドさんとお話できるチャンスがあるかもしれない。
 しかしながら、昨日の日記でも書いた通り、今の僕にはお財布にもお金がありません。
 具体的にはなんとか200円引き出しから見つけて入れてある状態です。
 やばい! 席料として500円請求されてたんだけど!!
 その時、内定を下さった社長の笑顔が思い出されました。
 そうです、電車賃です。あの社長様は電車賃を下さったでは無いですか。
 この1500円。無駄にはしませんとも!
 でも食事をとるには全然額が足りていません。ドリンクだけ注文することに。
 一杯のアイスティーに1000円をつぎ込むなんて、僕もまだまだだな。
 ………
 ……
 …
 「お待たせしましたご主人様」
 とんでもない。これは1000円ですよ。所謂サービス料ですよ。
 詳細は語りますまい。
 ただ、目の前でメイドさんがなんか色々やったりやらされたり、話をしたり、常連ご主人様が妨害してきたり、と楽しいことがあったと、それだけ伝えておきます。
 いやー驚いた。そして恥ずかしかった。
 店内狭しと歩きまわるメイドさん達、なんでこんなにクオリティ高いの? ってくらい可愛い子やら綺麗な子やら、なかには趣味じゃない子もいましたけど、がメイドとしてご主人様お嬢様の接客をしている姿を眺めるだけでなんとも言えない気分になりました。(眺めることはアイスティーに愛を込めてくれたメイドさんの了承済みです)
 てか、本気のご主人様のテンションも普通に思えてきたのが驚きです。
 彼らは平日の2時過ぎに一体なにをやっているのでしょうか。
 そんな疑問は愚問です。
 ここはひとつの独立した世界。
 常世の常識など、通貨以外は通用しないのです。
 うん、満たされた、帰ろう。
 席を立とうとしたその時でした。
 ライトが、消えていく……?!
 店内に先ほどまで流れていた電波音楽より一味電波な曲がかかり、メイドさんがステージに立ったではありませんか。
 ま、まさかこれがアットホームカフェ名物の『もえもえじゃんけん』なのではないか?!
 店内のボルテージも否応無しに高まります。
 立ち上がり手拍子をして盛り上げる常連ご主人様の汗も光ります。
 詳細は語りますまい。これは実際に体験しなければ分からないのです。
 とりあえず言えることは、負けると以外に悔しいということでした。
 なんてところでタイムアップ。
 ご主人様は多忙な身なので、アットホームには1時間しかいられないという法律があるのだそうです。
 お会計を済ませると、メイドさん達がそろっての「いってらっしゃいませ」
 うん、悪い気分じゃない。
 そして順番待ちをしているヤンキー風なご主人様の視線を浴びながら階段を下りたのでした。
 キモイとか思うのは今だけだ。
 お前らもきっと1時間後にはこうなっているはずさ。


 また帰宅してもいいかなと思わせる何かが、あそこにはありました。