まさしく戦友
大学にて約半年ぶりになる友人と会った。
3年生という、もっとも多感な時期に共に死線をくぐりぬけてきた戦友だ。
僕がへまをして死にかけたあのとき、彼が最後1本のタバコを僕に咥えさせたのも良い思い出である。
生憎とタバコは嫌いなので吐き捨ててしまったが、そのときの彼の苦笑いは生涯忘れないと思う。
そんな彼なのだが、僕は彼の連絡先を知らない。
携帯の番号もアドレスも知らないのだ。
今日、ようやく連絡先の交換をすることができた。
こちらの携帯情報を赤外線で送信し、その後、僕にメールで送信してくれる算段になっていた。
メールは、まだない。