朝起きると、虚無が広がっていた
目を覚ますとやる気がなかった。
身体中のどこを探しても、やる気が1 pgも存在しなかった。
こういう朝には慣れている。
それでも学校には行こうと起き上がり、適当に仕度をしつつパソコンの電源を入れた。
こういう気分だから、日記を読んでみようと思ったのだ。
自分の過去を振り返るのはいい手段に思えた。
頑張って歩いてきた道が、文字として、そこにはあるはずだったから。
しかし、そこには期待していたようなものは何もなかった。
あるのは、とても自分とは似ても似つかない嗜好や行動をする人間だった。
とくに最近の『バイである』発言が酷い。
僕はバイではない。
男の人に男気を感じることはあっても、抱かれたいとか、抱きたいとか、そんな感情が湧きあがったりしない。
精神的な、プラトニックな話であれば、男を好きになるけれど、それは性的な意味ではないのでバイに該当しないはずだ。
そこで気がついた。
この日記は、僕が書いた物で間違いないと。
ああそうだ。僕は日々の生活に色をつけた日記を書いていたんだ。
視界が歪み、頬を幾筋も温かいものが伝った。
毎日はこんなにも色に溢れているのに、そこに色を付け足すなんて。
なんて、なんて僕は才能に満ちているんだろう。
偉大な画家にしても、音楽家にしても、建築家にしても、今にちょっと色を加えることでその芸術性と価値を大いに高めている。
僕も彼らと同列の人間なんだ!
目覚めたときの陰鬱とした気分はどこかへ霧散していた。
思えば、なんであんなにダウナー入っていたのか理解に苦しむ。
晴れ晴れとした気分でCLANNADをプレイし始めたら、お昼を遥かに過ぎていた。
学校に行こうと電車に飛びのったが、立川で途中下車。
アニメイトでエクスタシーフィギュアつき雑誌を2冊購入し、ボークスでフェイトさんfigmaを欲しいなーという目で見つめつつエイトさんとメール。
そのまま家に帰った。
学校には行かなかった。
自己嫌悪で死にたい気分です。
でした。
またCLANNADやってたらどうでもよくなりました。
お前に、レインボー