日本人はストレスに強い部族なのだろうか

 勤勉で知られる日本の企業戦士達だが、その強さは学生時代に起因するのではないだろうか。
 今日は研究室で研究報告会を行ったのだが、あまりのプレッシャーに胃に穴が開くかと思うほどだった。
 人間を極限まで精神的に追い込むような行為が日常的に起きているのが日本の大学の実体である。
 ああして日々ストレスを与え続けることで若い人材を育てているのだ。
 折れた人間はヒキコモリートになり、耐え切ったものが企業戦士になりゆくゆくは中央線でネギトロになるのだ。
 これはもはや日本社会のテンプレートであると確信した。
 とにかく研究報告会は堪えた。
 吐き気と腹痛と胃痛と震えとパニックとがごちゃ混ぜに鍋で温められ、そして吹きこぼれてしまったのは確かに感じた。
 疲れました……。


 さて、そんな報告会のためにパワーポイントなどを用意していたのだが、作成作業中にBGMとしてニコニコ動画のルイズが10分間なんたらという動画をリピートで聴き続けていたのがまずかったらしい。
 釘宮ウイルス過敏性大脳皮質炎のL型、俗に言う釘宮病を発症してしまったようである。
 前々から兆候はあったのだが、気がつくとくぎゅうの声が聴きたくて堪らなくなったり、文章が釘宮ボイスで脳内再生されたりと、顕著に症状がでるようになってしまった。
 さっそく書店へと赴き、“ゼロの使い魔"を処方してもらった。
 これでしばらくは症状が緩和するらしいのだが、完治することはないとのこと。
 やっかいな病気にかかってしまったものだ。
 という日記を書いている今も、イヤホンからは「馬鹿犬」と連呼されている。
 正直嬉しい自分が怖くてキモイ。