傘を忘れて疾走

 大学に行くもやる気という成分が枯れ果てている僕にはなにもすることができない。
 マジアカをやって帰る。
 八王子の山奥は雨が強かったので、折りたたみ傘で凌ごうと思ったのだができなかった。
 家に忘れてきていた。
 ああ、もういっそ融けてしまいたい。
 人間はだいたい何度くらいまで温度上昇させれば融解するのだろう。
 燃焼せずに融解してみたい。


 節約のため、携帯のサービスを停止した。
 これで料金が一ヶ月あたり1,000円安くなるはずだ。
 できることからやっていかないと。
 本当は携帯なんか解約してしまいたいのだが、さすがに不便らしい。
 何が不便なものか、と思うが、不便なのは僕ではなく他人だと考えると解約はできなかった。
 まったく不便な世の中である。