ガイアが俺にささやいている
走りたい。
何もかもかなぐり捨てて走り出したい。
隣んちの犬は今日もご飯がもらえず泣き叫び、下んちのバカはノイズ交じりの笑い声を上げている。
こんな日常に慣れてしまった自分に気がついてしまった。
ショックだった。
そんななか、先日から話していた通り、なのはとはやて(2人とも平仮名だから読みにくい)を親元へ送り返した。
はやては僕がこの部屋に越してきた時から、ずっと一緒だった子である。
初めての夜も、初めての出勤も、彼女は変わらぬ表情で僕を支えてくれた。
そんな彼女だからこそ、いなくなった途端、部屋がガランとしてしまったように感じられる。
郷愁にも似た感傷が苦しい。
早く帰ってきてくれ……。俺の嫁。
お前はまさしく僕の家族なんだ。