夏休みなのさ

 ただひたすらに掃除をし続けました。
 夏休みですから。
 引き出しに溜まって溢れだしていた請求書の数々を整理する作業だけで一日が終わってしまうことは予想に難しくありませんでしたから、この機会を待って掃除を結構したわけです。


 ほこりっぽい部屋に掃除機をかけ、請求書の一枚一枚を分類し、とめどなく流れ出る汗をぬぐい、そしてお昼寝をする。
 この時間になってようやく終わりが見えました。


 部屋のなかは本当に暑くて汗ふきに使っていたタオルが絞れるくらいに汗をかいたのですが、それがまた気持ちがいいのです。
 暑い時に素直に暑がれるというのは、実に幸せなことだと僕は思います。