休まっていく体

 久しぶりの休日なので、ゆったりのんびり過ごした。だらだらしていると、僕の疲れ切っていた肉体からまるで水が蒸発するかの如く疲労が抜けていくのが分かった。これでまた来週から頑張れるであろう。僕はほっと胸を撫で下ろした。
 明日は少し口に出して言うには恥ずかしい場所へ出かける予定である。サンクリなどに別段行きたい訳でもない、というか全然興味がないのだが、ネット上の知り合いと会う約束があるのであった。俗に言う『オフ会』というやつである。『オフ会』なんてブラウン管の向こう側の話であり、僕には一生関係のないことなのだろうな、と思っていたのだが…月日は人を変えるのだと思った。いや、もしかしたら僕は向こう側の人間になってしまったのかもしれない。それは実に恐ろしいことであった。
 まったく、友人付き合いにも苦労させられる。
 実際問題、文字だけの付き合いであった相手が生身を持って僕の目の前に現れるというのは、なんとも不思議な感覚である。楽しみなどはなく、むしろ不安が大きい。もしかしたら恐い人たちが僕をはめている可能性もあるわけで。もし明日の日記が更新されなかったら、僕はマグロ漁船にでも乗せられたものと思ってくれて間違いないと思う。
 ぁぁ、不安だ。