ロコンを求めて

 凍狂大に僕の求めるポケモンを譲ってくれる人がいるとの情報をキャッチし、僕は早速S水君に定期券をお借りして、普段は行かない駅まで電車を乗り継いだ。そこに待っていたのは、なんとエイト社長であった。せきが止まらないらしく、苦しそうであったがポケモンのトレードはやらせていただいた。おかげ様で無事ロコンをゲットできました。最大の敬意と感謝を社長に送った。
 凍狂大は我が工科大よりもずいぶんと小さく、機能的であった。教室の移動がわずか10分間でできると聞いた時は耳を疑ったが、実際を見てなるほど納得した。我が大学は無駄に広い敷地を有するが故、無駄に建物の間隔が広く設計されており、移動の際に息も絶え絶えになるという構造的欠陥がある。凍狂大の狭さに、やはり日本人はマッチ箱のような構造が合っていると実感した。
 凍狂大が小さいだの狭いだのと馬鹿にしているようであるが、そんなつもりはありません。これはあくまで褒め言葉であり、実際はなかなかの広さである。ただ工科大が広すぎる、というだけの話である。