現実は小説よりもつまらない

 こんなに楽しみな朝も久しぶりです。
 高鳴る鼓動を押さえようともせず、ラブコメ神様のお告げを胸に家をでました。
 電車内で女子高生と目が合います。
 これがフラグか?!
 と興奮したのがばれたのか、目をそらされました。
 次の駅で下車したので、どうやらあの子とは何もないようでした。
 その後色々あって帰宅。
 フラグ的なことは何もありませんでした。
 選択肢を選ぶ局面はいくつかありましたが、そのことごとくを外してしまったのでしょうか。
 駅前でビラを配っていたお姉さん。
 キャッチボールをしている横を通り過ぎて行ったお姉さん。
 手に持った大きくて角ばった荷物を僕の脛にクリーンヒットさせたお姉さん。
 電車に乗車する寸前で割りこんできた小さいおばさん。
 僕はどこで選択肢を間違えたのでしょう。
 ラブコメ神様は答えてくれません。
 呆れられたに違いないです。
 でも、こうして一日世界に目を向けて過ごして初めて気が付きました。
 世の中、女性は沢山いるんですね。
 そういうふうにできているんだと、現実世界で実感しました。
 ラブコメ神様は、僕にリアルも見つめなさいと言いたかったのかもしれません。
 さて、今日は一日気を張って疲れたので、とらドラ!観て寝ます。
 あー癒される。