妥協します
ポケモンの話。
めざパ厳選の旅の果て、小石はついに力尽きた。
330を超えるイーブイの孵化を経て、ようやく辿り着いた一匹に出会えた直後のことだった。
未来と可能性に満ち溢れた奇跡などはそこには存在しなかった。
目にした、ただの一匹のイーブイに過ぎないという現実こそが、彼を突き動かしていた動力を止めてしまったのだ。
そんな、自分を期待はずれだと罵り倒れた小石に寄りそうのは、他でもない330のイーブイ達であった。
彼は薄れゆく視界と意識のなか、ただただ謝罪と感謝を繰り返した。
もしも、今一度目覚めることができるなら、この子達と一緒に……
1月初旬、快晴の深夜。毛布の一枚もなく野外で眠ることは自殺行為に等しい。
だが小石は確かなぬくもりを感じていた。
彼は見つけたのだ。
最愛のイーブイ達を。
というわけで、とりあえず妥協で一匹完成させました。
手ごたえが掴めれば更なる厳選を重ねようと思います。
ブイズはみんな可愛くて堪りません。
できればメスがいいんですけど、メス出生率1割ちょっとなんですよね。
厳選内容にメスを組み込むとまさに廃人一直線です。
……やるか!
では、今日はこのへんで。