死ねって言われた

 研修もあと半月。
 2ヶ月とか長いだろーとか思っていた4月が遠い過去に思える。
 それくらいあっさり過ぎ去った勉強の日々なので、もちろん全然プログラムなんて覚えることができていない。
 そんな落ちこぼれ社会人の僕は、今日も演習問題に胃を引っくり返しそうなストレスを感じていた。
 溜息をつくのももう飽きた、と言いたげな講師の眼つきはもはや胡乱げだった。
 講師は言った。
 お前もう寝るな、と。
 10徹くらい当たり前の業界だから、と。
 辞めるなら今のうちだ、と。
 お前責任とれんのかよ、と。
 もう全部、死ねって言われてるようにしか聞こえなかった。
 鬱になる瞬間を実感したのは久しぶりだ。
 ストレートに死ねと言われたら、シャーペンで喉を突き刺していたことだろう。


 なんてな!
 講師は案外優しい人で、僕のことを思っての発言だってことはちゃんと分かってるから、がんばれる。
 でも気分が沈んだままなのは如何ともしがたいな……。
 雪歩の暴走トーク聴いて寝るか。


 ではわ。